「最近、会社のインターネットがプチプチ切れて仕事にならない……」そんなお悩みはありませんか。Wi-Fiなのか回線なのか、ハブや防犯カメラ、ウイルスなのか原因がわからないまま手あたりしだいにさわってしまうと、時間だけがすぎていきます。
この記事では、会社インターネットトラブルの代表的な原因7つと、今すぐ自力で試せる対処、そして専門業者にまかせるべきラインを、順番にわかりやすく整理していきます。
- 会社インターネットがプチプチ切れるときの全体像とチェックの考え方
- 原因① Wi-Fi環境の問題(距離・障害物・電波干渉)による会社インターネットトラブル
- 原因② ルーター・モデムの不具合や設定ミスで会社インターネットがプチプチ切れるケース
- 原因③ ハブやスイッチのランプが異常に点灯するネットワークトラブル
- 原因④ 防犯カメラ・レコーダーからの異常な通信によるインターネット不安定化
- 原因⑤ ウイルス・マルウェア感染が会社ネットワークに与える影響
- 原因⑥ 回線(プロバイダー)側の障害・混雑によるインターネットトラブル
- 原因⑦ 社内機器の増加・帯域不足による会社インターネットトラブル
- 自力でできる原因切り分け手順チェックリスト
- ここまでやってダメなら?専門業者に相談すべきタイミングと事前準備
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:会社インターネットトラブルを再発させないための3つのポイント
会社インターネットがプチプチ切れるときの全体像とチェックの考え方
「会社インターネットがプチプチ切れる」「会社ネットワークトラブル」と検索してここにたどりついたあなたは、きっと毎日の仕事がネットの不安定さにじゃまされているはずです。メール送信の途中で止まったり、クラウドの画面が固まったり、オンライン会議が落ちたりすると、それだけで1日の予定がくるってしまいますよね。
ただ、インターネットトラブルと一言でいっても、原因は1つではありません。Wi-Fiの電波がよわいだけのこともあれば、ルーターの不具合、ハブやスイッチのトラブル、防犯カメラの異常な通信、ウイルス感染、さらには回線(プロバイダー)側の障害まで、会社インターネットトラブルの原因はさまざまです。
大事なのは、「なんとなく全部あやしい」ではなく、順番を決めて原因をしぼりこんでいくことです。まずは社内の機器や配線に目を向け、次にネットワーク機器、その次に回線やプロバイダー側というように、内側から外側へとチェックしていくと、むだなく原因に近づけます。
この記事では、よくある原因を7つに分けて説明し、それぞれに対して今日からできる対処法をお伝えします。あわせて、自力でおこなう切り分け手順と、どこまでやったら専門業者にまかせるべきかの目安もおさえて、会社インターネットがプチプチ切れる状態からぬけ出す道すじを一緒に整理していきましょう。
原因① Wi-Fi環境の問題(距離・障害物・電波干渉)による会社インターネットトラブル
まず最初に見直したいのが、Wi-Fiの環境です。とくにオフィスの一部だけで「インターネットがプチプチ切れる」ときは、Wi-Fiの電波のとどき方にムラがあることがよくあります。ルーターからはなれた会議室や、鉄筋コンクリートの壁を何枚もへだてた部屋では、そもそも電波がよわくなりやすいです。
また、ルーターの近くにたくさんの棚やロッカーをおいていたり、電子レンジやBluetooth機器など、別の電波を出すものがならんでいたりすると、それだけで会社ネットワークトラブルのもとになります。とくに2.4GHzのWi-Fiは、ほかの機器と電波がかさなりやすく、見えないところでせめぎあいがおきている状態です。
対処の第1歩は、とてもシンプルです。ルーターをなるべくオフィスのまんなかに近い場所へうつし、床ではなく少し高めの位置におくことです。そのうえで、壁でさえぎられない向きにアンテナをたて、まわりに金属の棚や家電を置きすぎないようにします。もし可能であれば、5GHzのWi-Fiも使えるようにして、電波が混みあいにくい帯域へ切りかえると、体感がぐっと変わることも多いです。
それでも一部の席だけ調子が悪いときは、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiの導入も検討してよいでしょう。まずはレイアウトとルーターの位置を見直す、というシンプルな見直しから始めることで、「会社インターネットがプチプチ切れる」問題があっさりおさまるケースも少なくありません。
原因② ルーター・モデムの不具合や設定ミスで会社インターネットがプチプチ切れるケース
Wi-Fiの位置を見直してもおさまらないときは、ルーターやモデムそのものに目を向けてみます。長年つかっている機器は、内部のソフトウェアが古いままだったり、メモリに不要なデータがたまっていたりして、ふとしたきっかけで不安定になることがあります。
まずためしてほしいのは、ルーターとモデムの電源をいちど完全に切ることです。コンセントからプラグをぬき、しばらく(1分から数分程度)まってからさしなおします。単なる再起動に見えますが、これだけで会社インターネットトラブルがうそのようにおさまることは意外と多いです。
あわせて、ルーターの設定画面にログインし、ファームウェアとよばれる内部ソフトが最新かどうかも確認してみましょう。メーカーの公式サイトから案内されている最新版へ更新することで、不具合がなおることがあります。ここで設定をいじりすぎると、かえって会社ネットワークトラブルをふやしてしまうおそれもあるので、わからない項目には手を出さず、「ファームウェア更新」のようなメニューだけさわるのが安心です。
また、古いルーターでは、通信の量がふえるとさばききれず、ピーク時間だけ「プチプチ切れる」こともあります。この場合は、ある程度の年数をめやすに買いかえを検討してもよいでしょう。とくに光回線にしているのに、昔のルーターのままという場合は、機器の世代がボトルネックになっているかもしれません。
原因③ ハブやスイッチのランプが異常に点灯するネットワークトラブル
「ハブのランプがやたらとチカチカしている」と感じたら、社内のネットワークがなにかしらの理由で混雑しているサインかもしれません。たくさんの機器が同時に通信して帯域をとりあっているときや、配線ミスによってネットワーク内でループとよばれる状態がおきているとき、ハブのランプは休みなく点灯と点滅をくりかえします。
オフィスのレイアウト変更や増設工事のあとから会社インターネットがプチプチ切れるようになった場合は、LANケーブルのつなぎ方を1本ずつ確認してみる価値があります。同じハブどうしをぐるっとループ状につないでしまっていたり、スイッチの上流と下流をまちがえてさしていたりすると、社内をぐるぐる回る無意味な通信が発生し、結果として全体の通信が重たくなります。
また、古いハブや安価な機器では、一定以上の負荷がかかると動作が不安定になり、プチプチ切れる原因になることがあります。特定のポートだけランプの点き方があきらかにおかしい場合は、そのポートやつながっているケーブル、機器にしぼってチェックしていくと原因にたどりつきやすくなります。
ハブまわりは、見た目が配線だらけで気が重くなりがちですが、「どのケーブルがどこにつながっているか」をメモしながら1つずつ確認していくことが大切です。ここをていねいにやっておくと、今後の会社ネットワークトラブルのときにも大きな助けになります。
原因④ 防犯カメラ・レコーダーからの異常な通信によるインターネット不安定化
近年は、防犯カメラもネットワークにつなげて遠隔で映像を見るタイプがふえてきました。とても便利な一方で、この防犯カメラやレコーダーが会社インターネットトラブルの原因になることもあります。とくに、設定やパスワードが初期状態のままになっていると、外部からの不正アクセスにねらわれやすくなります。
防犯カメラがハッキングされると、知らない相手に映像をのぞかれるだけでなく、カメラが勝手に大量の通信をおこなうことがあります。本来必要な映像データ以上のやりとりをずっと続けてしまうことで、社内のインターネット帯域を食いつぶし、ほかの仕事の通信がプチプチ切れるようになる、という流れです。
まず見直したいのは、パスワードとファームウェアです。初期パスワードのままになっていないか、推測されやすいかんたんなパスワードにしていないかを確認し、英数字やきごうをまぜた長めのものに変えます。あわせて、メーカーが提供している最新のソフトウェアにアップデートしておくことで、既知の弱点をつかれるリスクを下げられます。
また、レコーダーやカメラの設定画面からアクセスログを見られる場合は、知らないIPアドレスからの接続がないかもチェックしてみましょう。もし不審なアクセスが多いと感じたら、すぐにネットワークから切りはなし、販売店や専門業者に相談することをおすすめします。防犯機器は「入れておけば安心」ではなく、「正しく守ってこそ安心」だと考えることが大切です。
原因⑤ ウイルス・マルウェア感染が会社ネットワークに与える影響
会社インターネットがプチプチ切れる原因として見のがしやすいのが、パソコンやサーバーへのウイルス・マルウェア感染です。目に見えるエラーが出ていなくても、うらでこっそり動き続けているマルウェアが、外部のサーバーとひっきりなしに通信していることがあります。
こうした不正なプログラムは、感染をひろげようとして社内のほかの機器にむかって通信を出したり、外部へ情報を送り出そうとしたりします。その結果、本来の仕事に必要な通信よりも、マルウェアの通信が優先されてしまい、体感として「なんだかネットが遅い」「ときどきぜんぜんつながらない」という状態が生まれます。
もし、特定の1台だけ動作がおそくなっている、ファンの音がいつもより大きい、見おぼえのないソフトが入っているといったサインがあれば、そのパソコンをいちどネットワークからきりはなし、ウイルススキャンを実行してみるのがよいでしょう。あわせて、Windowsやアプリの更新をしばらく後回しにしていた場合は、最新の状態にしておくことも感染リスクを下げるポイントです。
社内の全員に「あやしいメールのリンクは開かない」「知らないUSBメモリはささない」といった基本的なルールを共有し、あわせてウイルス対策ソフトをきちんと運用することで、会社インターネットトラブルのタネを1つつぶすことができます。
原因⑥ 回線(プロバイダー)側の障害・混雑によるインターネットトラブル
社内の機器や配線をいくら見直しても、なおらないことがあります。そのときに考えたいのが、回線やプロバイダー側の問題です。とくに、香川県高松市のようにオフィスビルやマンションがあつまっているエリアでは、同じ時間帯にたくさんの会社や家庭がインターネットをつかうことで、回線がこみあう時間がうまれます。
「毎日夕方だけ極端におそくなる」「雨の日や強風の日にかぎって切れやすい」といったパターンがある場合は、プロバイダーの障害情報ページやSNSをのぞいてみると、同じ時間帯にトラブルが報告されていることもあります。こうした場合は、社内でどれだけがんばっても解決できないため、状況をメモしたうえでプロバイダーに問い合わせることが近道です。
問い合わせるときは、「いつから」「何時ごろ」「どんな動作をしたときに」「どのくらいの頻度で」会社インターネットトラブルがおきているかを整理しておくと、相手も原因をしぼりこみやすくなります。場合によっては、回線のプラン変更や機器交換を提案されることもあるため、社内の利用状況を説明できるように準備しておくと安心です。
原因⑦ 社内機器の増加・帯域不足による会社インターネットトラブル
クラウドサービスやオンライン会議が当たり前になった今、数年前とくらべて1台あたりの通信量は大きくふえています。さらに、スマートフォンやタブレット、複合機、防犯カメラ、IoT機器など、ネットワークにつながるものも年々ふえているため、気づかないうちに社内の帯域がいっぱいになっているケースもあります。
「昔は問題なかったのに、ここ1年くらいで会社インターネットがプチプチ切れることがふえた」という場合は、この帯域不足をうたがってみるとよいでしょう。とくに、同じ時間帯にオンライン会議がかさなったり、大容量のファイル転送が集中したりする会社では、ピーク時間の帯域が足りていないかもしれません。
対策としては、まず社内でどんなサービスをどのくらい使っているかをざっくり棚おろししてみることです。そのうえで、常にネットワークにつながっている必要がない機器は設定を見直したり、バックアップなどの重たい処理は夜間にずらしたりすることで、ピークの負荷をさげられます。必要であれば、回線のプランアップや、社内ネットワーク機器の増強も検討することになります。
自力でできる原因切り分け手順チェックリスト
ここまで見てきた原因を、実際の現場でどう切り分けていくかを整理しておきます。ポイントは、「むずかしいことから手をつけない」「1つずつ順番に確認する」という2つです。
まず最初に、ルーターやモデム、ハブなどの電源をいったん切り、数分まってから入れなおします。そのあとで、Wi-Fiの電波状態を確認し、ルーターの位置やまわりの障害物を見直します。同時に、オフィスのどの場所で会社インターネットトラブルが起きやすいのかをメモしておくと、あとで原因を考える手がかりになります。
つぎに、ハブやスイッチのランプの点き方をながめ、あきらかに動きがおかしいポートがないかを見ます。配線がごちゃごちゃしている場合は、どのケーブルがどこにつながっているか、紙にかき出しながら整理していくとよいでしょう。そのうえで、防犯カメラやレコーダーなど、常時通信していそうな機器の設定画面をひらき、パスワードやアップデート状況、ログを軽く確認します。
それでも原因が見えないときは、社内のパソコンにおかしな動きがないかをチェックし、ウイルススキャンや更新をすませておきます。ここまでを自力でひととおり実施してみて、「どのタイミングで症状が変わったか」「なにをしても変わらなかったか」を整理しておくと、後半のステップで専門家に相談するときに大きな助けになります。
ここまでやってダメなら?専門業者に相談すべきタイミングと事前準備
自分でできる範囲の確認と対処をしても、会社インターネットがプチプチ切れる状態がつづくことがあります。そのときは、「まだ自分でなんとかしよう」と1人でかかえこむよりも、専門業者に相談したほうが結果的に早く、社内のストレスもへらせます。
相談のめやすとしては、同じトラブルが1週間以上くりかえし発生している、特定の部署やフロアだけでなく社内ぜんたいに影響が出ている、ウイルス感染や防犯カメラの不正アクセスの可能性がどうしても拭えない、といった状態です。こうした場合は、ネットワークにくわしいパートナーに現場を見てもらったほうが安心です。
連絡を入れる前に、これまでにためした対処と、その結果を簡単なメモにまとめておきましょう。「電源の入れなおしをしたが変わらなかった」「ルーターのファームウェアを更新したら少しましになった」「特定の時間帯だけおそくなる」など、具体的な情報があるほど、診断は早くなります。香川県高松市など地域がかぎられている場合は、「すぐにかけつけてくれる会社かどうか」も選ぶポイントになります。
よくある質問(FAQ)
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Q会社のインターネットがプチプチ切れるとき、まず何から確認すればいいですか?
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Aいきなりむずかしい設定をさわるのではなく、まずはルーター・モデム・ハブの電源をいったん切って入れなおし、Wi-Fiの電波状態とルーターの置き場所を見直すのがおすすめです。そのうえで、どの場所・どの時間帯で症状が出やすいかをメモしておくと、原因の切り分けがぐっとしやすくなります。
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Qプロバイダーに問い合わせる前に、社内でやっておくべきことはありますか?
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A「いつから」「どの時間帯に」「どんなときに」「どのくらいの頻度で」切れるのかを整理し、社内の機器の電源入れなおし・配線確認・ウイルススキャンなど、基本的なチェックは一通りすませておきましょう。そのうえで問い合わせると、原因の切り分けが早く進み、ムダなたらい回しを防ぎやすくなります。
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Q香川県高松市で現地対応できる業者に依頼したほうがよいケースは?
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A社内全体に影響するトラブルが1週間以上つづいている場合や、防犯カメラ・ウイルス感染などセキュリティがからむ不安がある場合は、配線や機器構成もふくめて現地で状況を見てもらうほうが安心です。高松市内であれば、かけつけ対応ができるネットワーク専門業者をパートナーにしておくと、いざというときの心強い支えになります。
まとめ:会社インターネットトラブルを再発させないための3つのポイント
さいごに、会社インターネットトラブルをくり返さないための考え方を3つにしぼっておさらいします。
1つめは、「原因をなんとなくで決めつけないこと」です。Wi-Fiだけが悪者とはかぎらず、ルーター、ハブ、防犯カメラ、ウイルス、回線など、いくつもの要素が重なって会社インターネットがプチプチ切れることがあります。だからこそ、内側から外側へと順番に見ていく姿勢が大切です。
2つめは、「日ごろからネットワークの全体像をメモしておくこと」です。どの機器がどこにつながっているのか、どんなサービスをどのくらいつかっているのかを、かんたんでよいので図や表にしておくと、トラブル時の切り分けがとても楽になります。新しい機器をつなぐときも、その図を見ながら計画的にふやしていけます。
3つめは、「自力でできる範囲と、専門家にまかせる範囲をはっきり分けておくこと」です。電源の入れなおしや簡単な設定確認までは社内で、それ以上の調査や設計変更は信頼できるパートナーに相談する、といった線引きをあらかじめ決めておくと、いざというときに迷いません。
こうした積み重ねによって、「トラブルが起きるたびにあたふたする会社」から、「問題が起きても落ちついて対処できる会社」へと1歩ずつ近づいていけます。この記事が、あなたの会社インターネットトラブル解消と、その先の安心できるネットワークづくりの手がかりになればうれしいです。